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小説




「………う」

なんか、寝苦しい。
なんだろ狭いベッドでぎゅうぎゅうに挟まれてるような……というか、心当たりはあるのだけど。
どうせ、隣のきーやんがこっちに詰まってきたに違いない。
モゾモゾ居心地悪く動いて居れば、腰に…というか、俺の身体の下に腕があった。
やば、と思う前に動いた。

何がって?
勿論、腕が、だ。

「…っ!」

重いだろうから動こうとしていたのに、先に動かされたら……なんて思っていれば、何故か、引き寄せられた。
何故か、きーやんとは、反対に。

え、なにこれ、何のフラグ?
俺の隣は、きーやんのハズじゃ……?
でも実際は背中に感じる暖かさ。

振り返ってみても暗くてわからない。
え、これまだ朝じゃないの?
カーテンはしてあるし、電気は消したし……。
じゃあ、これはなに?

自分以外の寝息は二つ。
いやわかるけどさ、認めたくないじゃないか。
つかセミダブルだって狭いんだからさ……。
ギュウギュウじゃん、これ。
詰まってる!

「…」

もう寝ちゃおうかな、朝起きたらどうせわかるんだし。
傍から見ればムサいことこの上ないなあ。

そんなこんなでまたオヤスミ。





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あきゅろす。
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