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小説




「…」

もう、いーや。
下まで行けば大丈夫だし、火使うから寒くはなくなるでしょ。
そう思い、ベッドから足を下ろせば、ヒヤリと冷気があたる。

意を決してフローリングに足をつけて、完全にベッドから出た。
下は長ズボンだから、大丈夫だけど、上がなー。
伸びをしてから、ベッドに足を乗せて東海林サンを挟んだ壁側、まあ、窓なのだが。

カーテンを開ければ、眩しい光が入り、少し眩む。
でもいい天気!
と思ってたら、いきなり東海林サンが起き上がり、きていた長袖を脱いだ。
うわ、筋肉ついてる。
羨ましい。とか思っていれば、脱いだ長袖のシャツを俺の頭から被せた。

え、と思う前にネックのところから俺の頭がでてくる。
脱いだばっかだから、ちょー暖かい。

思わずぎゅーっと握り締めてしまった。
いや、なんか言いたいことはわかるけど、あえて言わないで!
今は寒いから仕様がないんだ!

「………着てろ」
「、うん」

袖がちょー余ってるとか、今は言わないであげるよ。
体格差が普通にわかるってやだね!
でも感謝!

これでもう寒くないので、余った袖の部分を曲げながらベッドからまた下りた。





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