novel February 2 瑠新+α 新弥が少し病み系な話 真っ赤な夢。 斑に染まる鮮血。 『まだ来ちゃダメだよ』 何年も前に逝去した筈のお前が戻れ、と。 確か暗闇の中に居た。 光が見える。 それが大きくなって一面が眩しい。 窓ガラスが曇った様な視界で、 「に…っ……やっ…」 段々明瞭になってきた。 「新弥ぁっ!!」 瑠樺さんが尋常じゃない声と顔で俺を呼ぶ。 「…か、さん…」 少し渇れた声で呼んだ。 「良かった…生きてて、」 どうやら俺は自殺未遂で済んだみたいだ。 驚かそうと内緒で来た瑠樺さんが発見した。 発見が遅かったら 俺は死んでいたかもしれなかったらしい。 今は死のうとした事を後悔している。 だからアイツには感謝している。 ありがとう、黄泉。 end [*back][next#] |