長編&固定の恋歌
〜コードギアス〜
stage0.25−5
「私はティルナ・ミルヴィー。
ルルーシュさんのクラスメイトです。あなたの名前も聞いて良いですか?」
「ティルナさん……。あ、私はナナリー・ランペルージです。
お兄様がいつもお世話になっています。」
「私はお世話するほど親しくはないですよ?」
ペコリと頭を下げるナナリーにティルナは小さく笑う。
ルルーシュは何故かティルナの表情から目が離せなかった。
「あ、あのティルナさん。今、お暇ですか?」
「はい? えぇ、お昼休みですし…忙しくはないですが。」
ナナリーの突然の質問にティルナは少し驚きながら答える。
「でしたら、もう少しお話しませんか?
あの…ご迷惑でなければ…。」
「私と…ですか?」
「話し相手になってやってくれないかな。
俺じゃ女の子の話はわからないしね。」
ナナリーの申し出に戸惑うティルナにルルーシュが言う。
どちらかといえば内気なナナリーが初対面の人に対して、こういう事は珍しい。
だから断ってほしくなかった。
それにルルーシュもまたティルナへ興味があり単純に話したかった。
「そうですね…私で良ければ構いませんよ。」
「あ、ありがとうございます!」
ティルナが承諾するとナナリーの顔がパァッと笑顔になる。
「いいえ。でも、面白い話は期待しないで下さいね。」
優しげに微笑みながら言うティルナにルルーシュとナナリーはどこか懐かしさを感じた。
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