長編&固定の恋歌
〜コードギアス〜
stage1−7
「この猿が!」
突然照らされた明かりと共にアルティナを探す二人の耳に耳障りな声が聞こえる。
スザクと恐らくスザクの上司である軍人が口論するが、スザクの言葉は一切軍人には届かない。
それどころかルルーシュをその手で始末しろと言い出した。
「彼は違います!
ただの民間人で巻き込まれただけです!」
その言葉に強い眼差しでスザクが反論するが、軍人は「命令」の一言で片付ける。
「でも…出来ません。自分はやりません。
民間人を…彼を撃つような事は…。」
それでもスザクは固く揺るぎない瞳で睨みつけるように言うと、ルルーシュを見て相槌をうつ。
「それに彼女を探さないといけないんです。」
そのスザクの言葉に軍人はニタリと気味の悪い笑みを浮かべた。
「…彼女とはこの髪の持ち主か?」
二人の視界に入ったのは血に染まったシルバーピンクの癖のある髪。
「う…嘘、だ……うわあぁぁっ!?」
狂ったようなスザクに軍人は容赦なく銃を撃った。
「っ…スザクっ!!」
ルルーシュは叫ぶ。
悲痛な叫びも誰にも届かず軍人は容赦なくルルーシュも殺すように命ずが、トラックに乗っていたテロリストの男が意識を取り戻し
トラックについていた自爆装置を押した。
「日本…万歳。」
そう、言い残して――
そして、ルルーシュと緑の髪の少女を見失ってしまった軍人の報告を聞いて、クロヴィスが命じる。
「シンジュクゲットーを壊滅せよ!!」
その命令が誰より好きだった人を、大切な人を苦しめる選択だとも知らずに……。
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