長編&固定の恋歌
〜コードギアス〜
stage1−4
その頃、少年二人はバイクに乗って学園へと戻っていた。
運転手はリヴァル、ルルーシュはサイドカーに乗って本を読んでいる。
「最初の手さぁ…なんでキングから動かしたの?」
「王様から動かないと部下がついてこないだろ。」
リヴァルが運転しながら問えば、ルルーシュは本を読みながら答える。
「…ルルーシュって社長にでもなりたいワケ?」
「まさか。変な夢は身の破滅に…」
ルルーシュが答えている途中で後ろからトラックが迫ってくる。
トラックはリヴァルのバイクを避けるように横道に反れたが、そこは開発途中の道路で衝突して止まり…
ルルーシュがトラックを見ると光のようなものが見えた。
「何だ…?」
呟くとルルーシュの耳に野次馬の声が聞こえる。
面白がるだけで誰一人、助けようとしないその集団にルルーシュは苛立ちを覚え舌打ちをする。
(どいつも…こいつも…)
ルルーシュはヘルメットをバイクに投げ捨てるとトラックへと向かい、剥き出しになったトラックの荷台に梯子を使って上る。
「おい、聞こえるか!?」
《見つけた…私の…》
頭に響くような声が聞こえた次の瞬間トラックは動き出し、勢いでルルーシュはトラックの中に放り込まれた。
それはテロ組織の乗ったトラック。
カレンと呼ばれた少女がナイトメアフレームに乗って軍に応戦する。
「くそっ、本物のテロリストじゃないか!」
ここで初めてルルーシュはテロに巻き込まれたと知る。
だが、これがルルーシュの運命を変える事になると…
ルルーシュはまだ知らない。
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