長編&固定の恋歌
〜コードギアス〜
stage0.75−9
「…ルルーシュさん、今日の放課後までに昨日一日かけたというくらい豪華なパーティの準備は出来ますか?
内輪程度で構わないですから。」
「あ、あぁ…内輪程度なら咲世子さんに協力してもらえるし可能だが…。」
「では、準備をお願いします。」
ティルナの質問に戸惑いながらも答えを返すルルーシュに微笑んでからティルナは生徒会メンバーの所に行く。
生徒会メンバーは未だに女子達を窘めている。
「ナナリーちゃん。昨日の電話覚えますか?」
ティルナは女子達の視線も気にせずナナリーに話し掛ける。
昨日、咄嗟についた嘘だが利用しない手はないだろう。
「もちろんです。
私がティルナさんを招待した夕食の為にお兄様が準備して下さったんですよね。」
「はい、それが昨日の電話の後に私も一緒に準備したら大事になっちゃって…。
良かったら生徒会メンバー全員でパーティにしませんか?」
「まぁ、そうなんですか?
ふふ、お兄様とティルナさんが準備して下さったんですもの。喜んで。」
「良かった。じゃあ、詳しい説明はナナリーちゃんに任せて良いかな?
私とルルーシュさんは最後の仕上げがありますから。」
「わかりました。」
頷くナナリーに微笑んだ後、ティルナは皆にわからないようにルルーシュを見る。
ルルーシュは『流石だな』と言わんばかりに小さく笑った。
こうして誤解もとけ(正しくは誤魔化せて)いつもの日常に戻る。
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