長編&固定の恋歌
〜コードギアス〜
stage0.75−5
「……偽りですよ、私という存在全てが。」
「……っ…。」
「違うと言ってほしかったですか?
でも、これが真実です。」
信じたくないという顔をするルルーシュにティルナは容赦なく言い放つ。
「何の…為に…?」
ルルーシュはやっとの思いで質問を投げ掛ける。
「生きていく為…そして大切な“約束”を果たす為です。
…それ以上は言えません。」
静かに答えるティルナにルルーシュはキツク瞳を閉じる。
「……俺も人の事を言えた義理ではないな…。」
ポツリと呟かれた言葉…ティルナは聞こえないふりをした。
「悪かったよ。
今のティルナが偽りの姿だとしてもティルナはティルナに変わりはないのにな。」
「え…?」
意外な言葉にティルナは目を見開いてルルーシュを見つめる。
「偽りの姿でもお前はお前でしかない。
そうだろう?」
(ルルーシュ…貴方は本当に……。)
何かを思い出すように数瞬、瞳を閉じるティルナ。
「…ありがとう。」
瞳を開けると偽りではない微笑みをルルーシュに見せた。
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