長編&固定の恋歌
〜コードギアス〜
stage0.75−4
「……悪かったな…。」
「お前は怪我…してないか?」
男達はそれを見て心からティルナに謝り、心配をする。
「……私は大丈夫よ。あなた達お人よしね。」
「嬢ちゃん程じゃない。」
「そうだな…。あぁ、そうだ。
お前が心配している捕らえた男も無事だ。」
「うん、わかってるわ。」
男達の言葉にティルナは笑顔で言う。
「わかってるって…」
「血の臭いがしなかったし…日本人って優しい人が多いから。」
疑問を投げ掛ける男に答えるようにティルナは話す。
先程まで戦っていたとは思えない穏やかな空気…
これはティルナが作り出したもの。
(強さと優しさを兼ね備えたティルナ…一体、何者なんだ?)
「ティルナ…お前が今まで俺達に見せてた姿は偽りなのか?」
ティルナが縄を解いていると真っ直ぐに見つめ問うてくるルルーシュ。
「…偽りだと思いますか?」
自分の問いに問いで返すティルナに少し苛立ちを感じルルーシュは声を荒げる。
「偽りだなんて思いたい訳じゃない!
だが、現にさっきと今では話し方すら違う!」
これで偽りでなく何なのか…そう言いたげなルルーシュの瞳は戸惑いで揺らいでいた。
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