長編&固定の恋歌
〜コードギアス〜
stage0.5−4
「ナナリーちゃん?」
『え…ティルナさん?
どうしたんですか? 私に電話なんて…。」
(やっぱり…ナナリーの所には行ってないか)
ルルーシュがナナリーの所へ行っていれば、ずっと何かしら理由をつけて断っていたナナリーの招待をOKした事が伝わっている筈。
だが、電話に出たナナリーの自分への反応は驚き。
ならばルルーシュはナナリーの所へは行っていない。
「ちょっとナナリーちゃんにお願いがあって…。」
『お願い…ですか?』
「はい。もし、生徒会のメンバーからルルーシュさんの居場所を聞かれたら適当に誤魔化しておいてくれませんか?」
『…お兄様に何かあったんですか?』
不安そうなナナリーの声にティルナはくすっと笑ってみせる。
「何かあったというか…私の目の前ですやすやと居眠りしてますねぇ。」
『居眠り…?』
「本当はナナリーちゃんには内緒だったんですけど…私がナナリーちゃんの招待を受けるって話、ルルーシュさんから聞いてないでしょ?」
『え、受けて下さったんですか!?』
「はい。そしたらルルーシュさん、ナナリーちゃんを驚かせようと昨日徹夜で準備してたみたいです。」
『お兄様が…。』
「だから今日は起こさないでおいてあげたいと思うんです。
なので、ナナリーちゃん。」
『はい、そういう事なら…ティルナさん、ありがとうございます。』
「いえいえ、ではまたルルーシュさんが起きたら電話しますね。」
『はい、わかりました。』
「それじゃあ、ナナリーちゃんは授業頑張ってね。
うん、また後で…。」
ティルナはそう言うとピッと携帯の通話を切りパタンとしまった。
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!