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「な、何も言ってないデスヨ?」
「俺の聞き間違いかな?ツンデレって聞こえた気がする」
「聞き間違いですよ、ゼッタイ!」
「…ふうん?」
クーママはにこりと笑った。
「ゴッホ」
「!」
「凛太郎?いきなりどうした?」
「なんでもないです、会長。ちょっとむせただけなんで気にしないでください。…ね?ゴッホ、ゴッホ」
クーママはじとっとした目でおれを見る。らめえぇなんて言えませんけど!むしろ言ってほしい言ってくれなきゃらめらめ(強制終了)
「……山中クン、凛に何かしたの?」
「いえ、なに」
「ゴッホ」
「………も……」
ふん、と鼻をならすクーママ。しかしそんな会計さんも可愛いです!大丈夫、ツンデレはモテモテですよ!
――なんにせよ、メンバーの様子からして試験は合格らしい。掃除も洗濯も色々すっとばしてるけど、それはこれからってことか。しかも沢木先輩に至ってはさっきにもまして笑顔だ。リーダーが認めてくれたようだし、これですんだんだろう。
では、…ごほん。
山中日和十五歳、薔薇天国トップ集団の生徒会の家政夫、頑張ります!
あ、そういえばデザート出さなきゃ。忘れずにな。
「ゴッホ」
…そっちは、忘れていい。
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