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そんな出来事もなんのその、最終的におれはリビングルームに到達した。途中におちてるもので妄想してまたむせそうになったのは秘密。べ、べつに落ちてたティッシュは何かなあとか。そんないかがわしいことは思ってないからな!?お、思ってない、から…な…!

クーママの無言の圧力により扉の前にたたされたおれは、妄想をやめて、軽くノックしてから扉を開いた。


「失礼します…、」


――滑り入ったその先は、ホストクラブでした。

…なんてことはない、とはいえない。彼らのイケメン具合をあなどるなかれ。とにかく素晴らしい。とりあえず素晴らしい。みんな高校生なんて信じられない、すごすぎて部屋がキラキラしてる気がする。シャンパンドンペリペリエ、みたいな(最後の一つは違うけど)!どうせだから説明してみようか?

まず目に入ったのは六人掛けの長方形のテーブル。左右それぞれの辺にそってイスが三つずつ置かれている。その左奥のイスに一人、向かい合ったところにまた一人。もう一人はその手前のイスに座っている。もちろんみんな美形。

左奥のイスに座るのはちょっとちゃらちゃらした感じのイケメンだ。だが王道的に彼が会計というわけではない。彼は生徒会副会長の荻野あずみさん。高等部三年生。

赤っぽい茶髪に、耳についたたくさんのハイヒール形ピアスが目立つ。ちなみにそのピアスは全部どピンクだったり。ってか待って、ハイヒールってつまり彼は女好き?いやいや困る薔薇薔薇してくださいお願いします、心中叫喚。…ハイヒールに踏まれたいどMでもおいしいけどな!ただの脚フェチでもおいしいけどな!

次は荻野先輩の向かい側に座る彼、クーママとよく似た外見を持つ彼の説明にうつろう。

彼は言わずもがな双子の片割れで、会計の白河連太郎先輩だ。つまり二年生。

よく似た容姿なのにクーママさんと明らかに違う箇所はといえば、前髪がちょんまげのように白リボンでくくられていること。ちなみにクーママのほうはただおろしてるだけ。ていうか連太郎先輩、少女趣味…?ああ違うか、男の娘を狙ってるんですね、わかります!

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