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非日常のはじまり3
「まだ夕飯を食べてないんですね。よければ一緒に食べませんか?というか場所がいまいちわからないので、案内してもらえると嬉しいです」

「う、うん、わかった…じゃなくて、はい!」

「ふふ、わざわざ敬語じゃなくていいですよ。…俺も敬語やめるから。ね?」

「え…。いい、の?」

「うん。仲良くしてね、原くん」


 そう言って微笑めば、原君はぱっと顔をあげた。


「…ありがとう、聖宮くん」


(………、え。実は美形?)


 髪の隙間から見える奇麗な肌と、くりっとした目、なにより深いサファイアの瞳を見て、俺はそう思った。

 …今日、美形遭遇率高いなあ。

 原くんはじゃあ早速いこうよと俺を急かして、連れだって外にでた。

 寮の三階と別棟が渡り廊下でつながっていて、今俺たちがいるのは四階。そこから階段で三階までおりて、渡り廊下を進んだ。

 ちなみに四階は、Bクラスに所属している生徒の部屋がある。

 幻想学園にはS、A、B、C、D、Eの計六つのクラスが存在する。クラスに年齢は関係なく、一三〇〇歳から二千歳になるまで、だれでも入学できる。故にSクラスに一三〇〇歳の者がいることもあれば、一九〇〇歳なのにEクラスに所属していることもありえる。

 全クラス天使と悪魔ごちゃまぜで、完全に能力別の分け方だ。俺はBクラスだから中間または少し上くらい。能力が制御された状態でこのレベルならいいほうだろう。

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