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君を追い掛ける4
 サクラは悪魔だが天界に興味があるらしく、俺によくこういう質問を持ってくる。俺が聖宮家の者だとは知らないだろうが、(自分でいうとアレだが)白天使がそれなりに博識なのは周知の事実なので尋ねてくるんだろう。そう思っている。この夜の質問会は、始まってからかれこれ六年くらいたつ。…そうか、サクラと知り合ってからそんなにたつのか。あんまり時がたった気がしないかも。

 それにしても、質問はいいとしてこの徘徊癖はやめてほしい。いくら言ってもなおらないんだよな。って夜じゃなきゃ俺と逢えないのか?…考えてみればそうかも。でも昼間会うのは俺が無理だから、どうしようもないのかな?


「でさあ、こっちの本は………」

「ああ、それは………」


 サクラと話すのは楽しい。嫌なかんじもないし、こういう悪魔もいるんだと少し偏見が薄らいだくらいだ。でも。


「シロくん、もういっこ質問いい?」

「ん?なに?」

「最後に聖力受けたのはいっ、痛ぅ!!」


 …こういうセクハラまがいな発言はやめてほしい。

 俺は眉をしかめながら、彼の頭に拳を振り下ろしたのだった。

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あきゅろす。
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