捧げもの
恋愛論
こんな時、どうすればいいんだろう
「綱吉」
「綱吉くん」
並盛と黒曜
2つの町を代表するような2人
雲雀恭弥と六道骸
どっちも呆れる程整った顔に、完璧なスタイル。世の女子は決して放っておかないであろうその2人が今、俺の前に立っている
「なっ……何でしょう……?」
こんな状況は同性の俺からしてみれば迷惑以外の何ものでもなく、一刻も早くその場を立ち去りたかった
「ねえ、こんな時どうすればいいの」
「は?」
「ですから、こんな時どうすればいいんでしょう?」
珍しく同じ事を口にする2人に訳の分からない事を言われ、聞かれた俺の方が迷ってしまった
「こんな時って??」
「実はね、僕も骸も」
「綱吉くんを見ていると胸がキウってなるんです」
「え??」
なおも2人の説明は続く
「綱吉が他の草食動物と群れてるとイライラするんだ」
「僕、並中にいる君の事を考えると授業が頭に入らないんです」
「うーん……何でだろう」
2人は本当に困っているようなので、可哀想になった俺も一緒にその理由を考える
2人が俺のせいで苦しんでいたなんて何だか申し訳ない
「本当にどうしてくれるの?」
「何とかして下さい!」
困った
だって俺も2人と一緒にいると同じくらい胸がキウってなるから
こんな時、どうすればいいんだろう
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