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捧げもの
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「……、雲雀さん?コレって……」

「おやおや綱吉君、だから言ったじゃないですか。本人が女体化した自分の絵を見るのは刺激が強すぎると」

「ちょっと37年位黙っててくれる?雲雀さんがそんなもの描く訳ないだろ!?あの、雲雀さん、ここに書いてあることって勿論本当なんですよね」

「……」

「おやおや、文章表現において喋らずに頭を振るなんてジェスチャーが読者に通じるとでも思ってるんですか?クハハ、何と愚かな!!」

「的確な状況説明だけには感謝するよ、骸」

「おやおや!!この僕を使いましたね!?何て男だ雲雀恭弥!!そして綱吉君も『だけには』って何ですか!!」

「その『おやおや』を辞めろ!!何、ぶらり!?ぶらり途中で下車するあの旅番組気取りかよ!!それにお前に感謝することなんて他に思いつかないから!」

「………ッ」

「ちょっと!!今笑いましたね!!こらえ切れずに口の端から空気漏らしましたね!?」

「……」

「何震えながら頬膨らましてるんですか!フォークで一突きにしてやりますよ!?」

「おい待てよ骸!!雲雀さん今血豆が出来てるんだから!!!!!」

「血豆なんて関係な……、血豆?」

「この紙に書いてあるよ、ほら」

「なになに、『昨日の夕食で間違えてほっぺ噛んでから右頬に血豆が出来ていて、咬み殺してやってたらドンドン大きくなってきてつい舌で触っちゃうんだ。だから喋りながらだとあたかも噛み噛みな風に感じちゃうんだろう。ごめんね綱吉僕は女体じゃない君も勿論好きだよ。風紀委員長雲雀恭弥より』って……、なんですかこの馬鹿らしい理由は!!しかも最後の風紀委員長雲雀恭弥って全く関係ないですよね?何ですか、『風紀委員長ですけど何か?』的な自慢のつもりですか!?テストの時も名前の欄に得意気に書いてるのが容易に想像出来るんですが!!!!!」

「いいんだよ!!雲雀さんが流行りの中二病ってこと位お前も知ってるだろう?それにお前の罪深さに比べたら雲雀さんの血豆なんて全然マシだよ!」

「罪?美しすぎるとかいうベタな罪ですか?」

「え、違うよ。生まれたことと生き続けてることだよ」

「何ですかその『そんなことも知らないのかよ』みたいな顔は!?幼少時代より遥かに深い心の傷を負ったんですけど!!」

「……ップ」

「雲雀恭弥アアアア!!!!!!一突きどころじゃ済みませんよ!!!!!」


*終わり*

拍手有難うございました^^


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