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REBORN!
2



「すみません、送って貰っちゃって……」
「気にしないで、今回は僕に非があるから」

空に月が登る頃
俺は雲雀さんに付き添われて家に送られていた

あれから雲雀さんによってすぐに病院に運ばれて十分過ぎる程の治療を受けた。左腕は思っていた通りかなりの大怪我で、そのためか雲雀さんは俺を気づかって傷が治るまで送り迎えをしてくれると言い出した

俺の鞄を持ってくれる俺の歩幅に合わせてくれる

今まではただ恐怖しか抱いていなかったのに、いつの間にか雲雀さんは大切な友達に

それ以上の存在になっていった


怪我なんて治らなければいいのに
そんな思いとは裏腹に俺の左腕は着々と回復していった

それでも雲雀さんと帰れなくなるのが嫌で、俺は傷が治っていないフリをして包帯を巻き続けた

「早く治るといいね」
「……そうですね」



複雑な思いを抱えながら雲雀さんと並んで歩く。嘘を突いている罪悪感と一緒にいたいという希望

2つがぐるぐると心の中で混ざり合う

「あっ……」
そんな時、雲雀さんがよろめいた

「危ない……!!」

雲雀さんを助けたい。俺は思わず手を伸ばした

「……あ、りがとう」



腕を俺にがっしりと掴まれ、雲雀さんがぎこちなくお礼をいう

「はは……大丈夫ですか?」
「ねえ、腕……大丈夫なの?」

「あっ……」

とっさの事だったので左腕など気にもとめなかった



ほどけた包帯が風になびく

もうおしまいだ、完全に雲雀さんに嫌われた

押し寄せる悲しみと絶望から目の前が真っ白になった

 


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