REBORN! 1 左腕を覆う包帯 右頬には湿布 全部、貴方のせい そして ドキドキする心臓 キョロキョロする瞳 これも、貴方のせい 俺がこんな事になったのは1ヶ月前。いつも通り下校している時だった 人目につかない暗い通りでグロテスクな音が響いていた ドゴッ バキィィィ!! ズルッズルッ…… 音だけでも怖いのに、その光景を見るなんて想像しただけでも恐ろしい。俺は歩く速度を早めてその場を走り去ろうとした。その時−−− ズガッ!! 大きなものが俺のところに飛んできた 「いた……!ん……?」 そのものの正体は、ヘロヘロに伸びた他中の不良だった。驚きの後に左腕に激しい痛みが走る 「ぐっ……!」人生で初めて骨を折った 自分でも分かるくらいにヒドい折れ方だった。さらに、不幸は重なるもので 「まだ生きてるの?」 暗闇からコツコツと靴音が近づいてきた 「うっ……ひ、雲雀さん!?」 光の中に現れたのは顔に返り血をつけた雲雀さんだった 「君は確か……二年の沢田綱吉……?」 驚きで目を見開いた雲雀さんの瞳にはいっぱいに俺が映っていた 前*次# |