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イン・ザ・スカイ



(あの淡い淡いの空に、)




「デイダラーっデイーっ………おい、可愛い可愛い彼女が呼んでるのに無視かいこのやろー」


「…別に無視してないぞ…ちょっと待て。うん」
「…むぅ。さっきから何やってるの?」


そう言い、私は私に背中を向けている彼の後ろから顔を覗かせた。

「わぁお…何してるかと思ったらまた粘土作りですか」


「悪いか?うん」


「悪くないけどさぁー構ってよう」


私が頬を膨らませながら文句を言うと彼はぷっと吹き出した。


「素直だな。うん」


「まぁ…今日くらいはね」

そうにやりと笑ってみせた。



「…で、今日は何の我が儘を言うつもりだ?うん」


「我が儘じゃないよーお願いだよ」



そんな詰まらない屁理屈でさえ彼と二人なら楽しいものだった。


「また、飛びたいな」


「本当に飛ぶの好きだな。うん」




(それは君が居るからだよ)



幸せな思いは彼には告げられず、私の胸の中で大切に仕舞われた。






―――――――。


―――、風が気持ち良い。


私達はデイダラの手によって生まれた飛行用の鳥に乗って空を飛んでいる。



「今日はよく晴れてるねぇ」


「あぁ…」


そう短く返した彼は少し不機嫌に見えた。

…何かしたっけ?


「どうしたのさ、デイダラ君」


「…今日は何の日かわかるか?…うん」


そりゃもう正に「ぶっすー」という顔で言ってきたので戸惑った。

…本気で思い出せない私は彼女失格?


「え…と…こどもの日…………」


「……………はぁ」


どどどどうしよう、ため息つかれてしまった…


「ごめん…」


「オイラの誕生日も覚えてないなんて…オイラショック」


「うん…ごめん…」


「プレゼントくれなきゃオイラ拗ねるからなっうん!」


「えぇぇ!…あ、うん、いいよ!」




「ん、デイダラにプレゼントあげるよ。ちょっと恥ずかしいけど」


「小虫とかだったらオイラ怒るぞ。うん」


「私とおまけにこの空をあげるよ」


「…え?」


私は理解できていないであろうデイダラに説明をした。


「だから…私をあげるって…つまりプロポーズよ」


「は?!」


思わず大声をあげた彼を見て愉快な気持ちになった。

「冗談。一生傍にいてあげる」


「あんまり変わらないと思うぞ…うん」


「いいのいいの。空もあげるから毎日連れていってよ」


「…結局自分が得してるじゃねぇか…うん。それに空はお前のモノじゃないだろ」


「ううん、私のモノだよ」


「言い切った?!」


「だから………どっかいかないでよ」


「………うん」


不意に姿を確認すると君は日が落ちてきた空と同じように頬をく染めていた。



わがままな私から、空のようにころころ表情が変わる優しい貴方へ。


この大きな大きな空よりも大きな愛を注ぐから、覚悟してよね。



(空の中で逆プロポーズ!)



(誕生日おめでとう!)



‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐



デイダラ誕生日おめでとう!
企画「0505」様に提出させていただきました♪

よくわからない文になったのはご愛嬌。愛は無限大ですよーー
ちょっとわがままなヒロインと優しいデイダラでした。

あくまでも
デイダラ×ヒロインだと言い張ります。ヒロイン攻めだと誤解されそうですが言い張ります←


とにもかくにもおめでとう!




090505


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あきゅろす。
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