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「分かった。けど、訓練て?」

「訓練っていうのは、毎朝行う戦闘訓練のこと。さっき配られた銃あるでしょ? タッグ以外の生徒を敵に見立ててそれで撃つんだ。とはいえ、中に入ってるのは訓練用のインク弾だから殺傷能力はないけどね」

「…………」


 ユウキの口調は淡々としているが、何かとてつもなく恐ろしい話をしていると思うのは俺だけだろうか。

 そもそもその訓練が何のためなのかが分からない。だが、聞いてはいけない気もする。


「制限時間内に致命傷となるような攻撃を受けずに生還できればノルマクリア。ちなみに致命傷を受けた生徒は、居残りで課題が出される。今日は数学ドリル百問」

「……なんか、最後だけやけに現実的だな」

「そう? とりあえず説明できるのはそのくらいかな。思い出した?」


 どこか釈然としなかったが、俺は頷いた。
 とりあえずその訓練とやらさえ終わればあとは普通の学校生活が戻ってくるようだし。


「よし。じゃ、行こうか」

「え、行くってどこに……」


 茂みの外を覗きだしたユウキに尋ねると、またきょとんとした顔をされた。

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あきゅろす。
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