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 喧騒から離れた場所で、ひとりぼっち。

 どうしよう。先輩怒ってた。私がドジばっかりするから、嫌になっちゃったんだ。

 座ってろ、と言われたけれど体が動かない。足が痛いからじゃなくて。


 なんでだ。
 心が、心が痛い。


「うっ……」


 自然に涙がこぼれてきた。なんで泣いているのか自分でも分からない。ぽろぽろと、止めようとしてもあふれてくる。


 どうしよう。

  何が?

 嫌われちゃったかもしれない。

  誰に。

 先輩に。

  どうして泣くの。

 嫌われたくないから。


 ──先輩に、嫌われたくないよ。


 涙と共に頭の中で言葉があふれてくる。

 先輩に嫌われたくない。そんなのは嫌だ。

 先輩ごめんなさい。謝るから帰ってきて。

 頭の中で、何度も何度も先輩に謝る。だけどその声は届かない。

 先輩はもういない。


「ふっ……ぐっ……」


 嗚咽をこらえて、変な声が出る。道に蹲って泣く私の横を、知らない人たちが通り過ぎる。

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あきゅろす。
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