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嫌われ少女は未来を望む
No..28


此処は並盛公園。

今日は学校が休みだ、家に居た処でやる事が全くと言っていい程皆無で、並盛を軽く探検の様な事(ジャポーネに来てからまともに並盛を見て無かったから…)序(つい)でに散歩してたら偶(たまたま)見つけた小さな公園。

少し朝が早いらしく人は一人居やしない…、詰まりは俺一人。

怪我のせいで朝早く目が覚めちまったのが俺の本音と言う処だ。そう否、昨日……



































































「どうだ?シャマル」

「こりゃ、酷いな…特に右腕」

「何とかならないの」

「刺傷は何とかすりゃ治る。火傷も跡は残らないと思う。殴られた所は暫くは痛むだろうな」

『…っ』




ルイ否、黒羽か…。昔に比べてかなり綺麗な奴になったなぁ〜♪……って違う、違う!

コイツ、確かルッツェファミリーのボスだろ?そんな奴が何故こんな傷だらけ何だ。マフィアのボスなら、こんな傷出来ない筈何だがな…。




『…ん。あ、れ?』

「起きたか」

「目が覚めたみたいだね」

「よ、久しぶりだなルイ」

『リボーンに雲雀さんに……かなり変態で女誑(たら)しでスケベな藪(やぶ)医者のDr.シャマル。何故此処に居やがる』




つうか何処だよ此処。俺の大っっ嫌いなアルコールやらなんやらの薬品の匂いが凄ぇ半端ねぇんだけど…。

あれ、そう言えば俺…如何したんだっけ?




「此処は保健室。 君は屋上で集団リンチされた後気を失ったんだよ」

『集団リンチ…嗚呼、ブス子達にやられたんだ』

「お前は相変わらず精神面が強ぇな」

『まぁね。それが俺のいい所』

「俺、酷い言われ様だな…」




あの後雲雀さんが俺を保健室迄運んでくれたのか。つくづく俺、雲雀さんやリボーンやシャマルに迷惑をかけちまったな。

迷惑だけは誰にも掛けたく無かったのに。




『当たり前だろ。変態藪医者に身体を……って、お前、俺の身体を触っただろ!!』

「其処迄言わなくても…。 身体を触るのは当たり前だろ。診察するのに身体を触らないでどうする…、それにまた少し胸でかくなったn…」




シュッ




「おいおい、そんなに怒んなって」

『怒るわアホボケバカカスクズヘンタイ!テメェ…俺が女だからって嘗めやがって!!』

「ワォ、女子なのに随分と威勢がいいね」

「あれがルイだぞ」




畜生…シャマルの首めがけてトランプ投げてやったのに、軽々と避けやがって!流石だな。

けど、シャマルは絶対ぇ女の敵だ!害虫だ!屑だ!粕だ!こんな変態藪医者に治してもらう気にならねぇよ…

気持ち悪ぃ。




『もういい、俺帰る』

「待て」

『何だよシャマル』

「まだ傷の手当ては終わってねぇぜ」

『お前なんか一度死んでこい。この変態スケコマシ!』




誰がシャマルみたいな女の敵に手当てしてもらうもんか!こんな奴一度天国を見て来いってんだ。

傷なんかどうでもいいっつうの。




『放っておいて』

「医者としては其の願いには答えられないな」

『放っておけば治る』

「そう言ってもなぁ…」




何を言っても無駄なら強引に保健室を出て行けばいいだけの話。

こんな奴と関わってたら俺がアホになる。




「シャマルの言う通りだぞルイ」

『ごめん。リボーンに言われようと無理』

「治るもんも治らねぇぞ」

『どうせ、また傷が出来るんだ。治ったって意味無い』































『あれから何分位言い争った事か…』




シャマルもリボーンも況してや雲雀さん迄もが怪我をしてるんだからちゃんと治せ、とか言い出した時は、本当に俺ある意味敵にまわしたくない人達を敵に回しちまった気がしたんだよな。

本当、怖かったわ…

リボーンなんか急に愛銃を出し始めるし、雲雀さんはトンファー出すしシャマルはキモい顔してたし…

やっぱある意味怖かったな。




『お陰で俺、あちこち包帯だらけじゃんか…、畜生…シャマルの奴何時かブン殴る』




俺も良くこんな姿で公園に来れたな。誰かに見つかったらヤバいじゃん。

他の人から見たら俺ってきっと、恰も大袈裟に転んだ様に見えんのかな…?

はぁー本当、今日学校が休みで良かった。






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あきゅろす。
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