僕と欠片と涙の探しモノ
風紀委員長.5
段々意識が遠退いて行く…。息が出来なくてめっちゃ息苦しい。
俺この侭死ぬのか……。あれ?そう否、さっき誰かに首根っこを……って
『……雲……雀……』
「さっきから何」
『"さっきから何"じゃ……ねぇ……よ……』
「はっきり言いなよ」
『苦……しい……』
「何が?」
畜生…"何が?"じゃねぇんだよ!!雲雀が俺の服の首根っこを思いっきり掴んでるせいでこっちは死にかけてんだよ!!
『お前な…"何が?"じゃねぇよ!!』
「はぁーじゃあ、何なのさ…」
『さっきから首がしまって息出来ねぇんだよ!……ゲホッ、ゲホッ』
「何、そんな事が言いたかったの…」
『"そんな事"じゃねぇ!こっちは天国の扉を開きかけたんだ、誰かさんのせいでな!!』
「知らない。(キパッ)それに慶が逃げ様とするからでしょ」
なっ!!雲雀の奴きっぱり言い切りやがった!俺は死にそうな思い迄してんのに…。何処迄行っても冷酷な奴だな、雲雀は。
本当に他人に興味無いって感じだな…。
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