僕と欠片と涙の探しモノ 牛柄少年と星の王子様.1 今日は休日。俺は暇だったので、散歩に出た。 軽く歩いていると、ふと公園が目に付いて、吸い込まれる様に歩いて行った。 『あんまり人居ないんだな…この公園』 『並盛公園』と書かれていて、来てみれば案の定人など一人も居なかった。一人位居てもおかしくないんだけどな… ≪ガハハハ!ランボさん遊ぶんだもね!≫ ≪走るとこけるぞ…≫ ≪もう、ランボったら…≫ (ん?人の声に気配?なんか知っている奴な気がする) 「あれ?慶君?」 『あ、綱吉。どうしたんだよ?こんな所で』 「俺は見ての通り、ランボとフゥ太と公園に遊びに来たんだ」 『そうか。(…ランボ?フゥ太?)』 誰かは知らないけど、声の感じからして、恐らく子供だろう。綱吉に弟がいたなんて知らなかったな…((違います! 「ツナ兄、ランボが……その人誰?」 「あ、この子はね」 『俺は内藤 慶。よろしく』 「僕はフゥ太!よろしくね(ニコッ) あの…慶兄って呼んでもいい?」 『あぁ、いいぜ』 フゥ太は男の子なのに、笑うと可愛い奴なんだな。綱吉もそうだけどさ。 あんな風に笑えるなんて、羨ましいな… 「わーい!よろしくね慶兄!」 『あぁ、よろしくな』 「ツナー、ランボさんつまんない!」 「ランボ、少し大人しくしてろよ」 ん?なんか、凄い頭の男の子だな。あ、アレか!“アフロヘアー”ってやつか!←明らかに勘違い でも、あの人はボンゴレの守護者の中に子供が居るって言ってた様な… 『俺で良ければ遊ぶか?えっと…ランボ?だったか?』 「お前誰だー?」 『俺は内藤 慶』 「慶?」 『そう。俺の名前』 良く見たら…ランボって雷の守護者じゃん。写真で見た通りのガキじゃねぇか! でも確か、ランボはボヴィーノファミリーのヒットマンだって訊いてたんだけど… 「ランボさん慶と遊ぶもんね!」 「えー!狡(ずるい)よランボ」 『分かった…二人共一緒に遊んでやるから、喧嘩するな』 「「わーい/やったもんね!」」 「慶君いいの?」 『いいよ。どうせ暇で散歩してただけだし』 家に居てもパソコンで何かやってたり、携帯弄(いじ)ってるだけだし。其れに、この辺りにも慣れておかないといけないしな。 でも、まだ…俺の“探しモノ”は探してない。 ヒントは綱吉達と居れば何か分かるかもしれないと、あの人は言ってた。けど、あの人には悪いがまだ綱吉達を《ボンゴレファミリー》を心から信じていない。 その証拠に俺は綱吉達に一度も笑い掛けた事は無い。 早く探さないといけないんだけど…色々と厄介な奴等が並盛には居るんだよな… 「慶兄?」 『あ…なんだ?フゥ太』 「大丈夫?」 『あ、あぁ…大丈夫だ。 其れより何して遊ぶんだ?』 「ランボがブランコがいいって」 『そうか。んじゃ行くか!』 「うん!(ニコッ」 (さっきの慶君、何だか変だったな…。何かあるのかな?) [→] [戻る] |