僕と欠片と涙の探しモノ
小さな彼奴.2
『ったく、もっと鍛えてこいっての』
あれから俺はさっきの不良1.2を手加減無しのフルコースを味あわせてやった。なんかすっきりしたぜ。
「お前、何時から男になったんだ?」
『!! 誰だ!』
「相変わらず強ぇな秋」
『…赤ん…坊…?』
振り返ってみたら突然俺の目の前に現れた黒いスーツの赤ん坊。
帽子の上にはカメレオンが居て、思わず可愛いと思ってしまった俺がいた。
だが、俺の中の何かが凄ぇゾクゾクして止まらない。この赤ん坊…、ただ者じゃねぇな…
「久しぶりだな、秋」
『お前誰だ?』
「なんだ、秋覚えてねぇのか?」
『俺…お前の会うの【初めて】だぜ?それに俺は“男”だ』
「!! そうか…。俺はリボーンだ」
『リボーンか…よろしくな。俺は内藤 慶、よろしく』
「あぁ」
(彼奴が言ってた事は本当だったみたいだな…。秋の奴俺の事も、自分が【血濡れのアリス】【黒蝶アリス】と呼ばれてた事も完全に忘れてんな…)
『だが…俺今、凄くゾクゾクするんだ』
「どう言う事だ?」
『知らねぇよ…。なんか強そうな奴が居たらゾクゾクするみたいだ』
「(ニヤリ)そうか。まぁ、俺は強いからな」
『そうなのか?』
(このガk…否、リボーンの奴自分で自分が強いとか言いやがったι)
「何なら試してみるか?」
『いいのか?』
「あぁ、俺も暇だったからな」
『そうか、なら移動するぜ?』
「なんだ、此処でやるんじゃねぇのか」
『こんな人が多い所で出来るか!!』
(こんな目立つ所で戦闘なんかしたら、一般市民が危険だろι)
「そうか、なら仕方ないな」
『……』
俺とリボーンは誰も居ない場所に移動する事になった。――また誰かに見られていたとも知らずに……。
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