ナンパされました(川に捨てるシリーズ)
「しっらいしー！ 聞いて聞いて、俺さっきイケメンにナンパされちゃったー！」
「あーそ……えっ、イケメン？ イケメンにナンパ！？」
「俺に一目惚れしたんだってー、そのイケメン。いやー、俺も罪作りな男だよねー」
「あ、ああ……」
「んー？ どうしたの白石？」
「いや……それで、そのイケメンはどうしたんだよ？」
「川に捨てたよ」
「何故に！？」
「だって俺の事可愛いお嬢さんとか言うんだもん。頭きちゃってさー、つい？」
「ついで人を川に落とすな！ あとお前は可愛いって言われてもしょうがないんだからそこは諦めろ！」
「確かに俺は可愛いけど、そう言っていいのは未来の恋人だけだもんっ」
「……！ それって……」
「う、うん……白石、あの、俺……」
「お前より可愛い女子なんてそうそういないのに、酷なこと言うな……」
「そうじゃないよ白石のばか！」
「なに怒ってんだ水瀬のやつ」
「あ、イケメン忘れてた」
「まさかの現在進行形で溺れてる！ なんで気づかなかったんだ俺！」
「しょせんモブだからねぇ」
「そうじゃねーよ川の近くでお前が声をかけてくるイコール犠牲が出るだろ！」
「なにさその方程式！ ひどいなーもう」
「ひどいのはお前だろ、イケメン溺れさせといて放置プレイとか」
「白石ー、今日怖い思いしたから一日ボディーガードして？」
「確実にあっちの方がトラウマなってるぞ！」
久々に白石と水瀬書いたら大人しくなった。
ん……？そうでもないか？
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