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6
 乳首に噛み付いてからべたりと舐めたら、頭上から甘い声が漏れた。
 ずらされた上着が肘で止まってるからうまく腕が動かせないらしい、力の抵抗も止んだ。
「や……っ、いやだって柳!」
 木瀬の声が小声に変わって不思議に思ったら、木を挟んだ向こう側に人がいることに気付いた。やば。
 しかし焦ったのは一瞬で、すぐにそいつらも俺と同じだと気付く。
「……言っただろ、保健室か体育館裏は、先客いるって」
 木瀬が顔を赤くして目を反らす。人がいるともっと恥ずかしいと、態度で解った。
「あっそ」
「ちょ……違うだろ!」
 止めてくれると思ったらしい木瀬がつい声をあげたら、向こうも俺たちに気付いたらしく動きを止める。
「あ、やだ、」
 俺は背を向けてるけど、木瀬は壁を背にしてるから相手が見えるらしい。視線を感じた木瀬は片手で自分の顔を隠した。
 抵抗が少なくなって動きやすくなった。ベルトの金具を片手で外してずり下げたら、後ろの二人も興奮したのか行為を再開した。
「……っ」
 俺も木瀬に指を絡めて、もっと興奮するように上下に動かす。
「んぅっ、……っ」
 思った通りまた耐えるような甘い声が漏れた。これはこれで、くる。
 確か、ここに入れたよな……思い出しながら木瀬の後ろに指を入れたら、今までにないくらい怯えた目をした。
「あ……なに、してんの」
「準備」
 跪いて、木瀬のものを扱きながら入り口を溶かしていく。力が入らないのか、木瀬もずりずりと座り込んだ。
「弱ってる木瀬ってかなり貴重」
「は……あっ、覚えてろ、よ……?」
「おーこわ」
 素面で言われたら最高にびびるけど、今じゃ最高の誘い文句に聞こえる。上目が、色っぽく見える。
「いた……っ」
「痛いか?」
「んなとこに指入れられて、痛くないとでも、思ってんの……?」
 そりゃそうか。白河の方が例外なんだ。白河ってどうしてたっけ。確か自分でこうして、ぐちゃぐちゃにしてたような……。
 自分の唾液を指につけて塗ってみたけどすぐに渇いてしまう。焦れったく感じて、木瀬の足を広げた。
「っ、や……!」
 顔を埋めて直に唾液を絡めてやったら、手っ取り早く溶けるんじゃないかと思ってべちゃべちゃに舐めてやった。木瀬の息を飲む空気が伝わる。必死に我慢してるんだろうなって考えると興奮する。



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