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 らぶの背中が、俺達が来るのを拒絶していた――。

   ◇ ◇ ◇

 白い猫には夢があった。幸せな、優しい夢だった。いつも側にいた犬は、その夢をずっと叶えてあげたかった。だから猫をつれて、その家を飛び出した。
 猫は幸せに暮らしたかっただけだった。大好きな優しいご主人様の元で、ただ、ひだまりに染まりながら――ただ、それだけでよかった。
 特別なものは何もいらない。お金なんてなくても幸せになれることを、知っている。大好きな人が側にいるだけで幸せなことを、知っているから。
 けれどそのひだまりの中には、大好きな優しい犬がいないと、意味なんてないのだけれど――。




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あきゅろす。
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