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 またキスされて、頭の中がフワフワしてきた。成る程、熱さを分けるってこう言うことかと、霞む視界でそんなことを考える。
「見てみろよ」
 囁かれて、深影の視線を辿ると、既に主張を始めた自身の形が布越しに解った。
「俺はまだ触ってねぇけどな?」
「っ、意地悪……」
 恨むように見上げたけど、深影は楽しそうに笑みを浮かべるだけだ。更に文句を言おうとしたけど、急に襲った直接的な刺激に息を飲む。
「やっ、あンっ…ダメ、」
 布越しに抜かれて、待ちわびた刺激に理性が崩壊していくのが解る。こんな格好で乱れるのには抵抗があったが、深影が見ているのなら怖くない。
「んくっ…あっ…あぁっ」
「汚すなよ……?大事な衣装だからなぁ」
「そんな、言ったって…! ひあっ!」
 スリットからスカート部分を捲り上げられ、下着をずらされれば深影に自身を晒す格好になる。羞恥に顔を背けたが、深影が口に含んだことでそれも出来なくなった。
「や、やだっ、深影…!」
「汚すわけにはいかねぇだろ」
「んうっ、喋らないで…、あ…ふあぁ…!」
 身体中が熱でとけてしまいそうだ。我慢できずに欲を放つと、深影は綺麗に吸いとり、美味しそうに舐め上げて笑った。
「濃いな…、やっぱ自分じゃしねーんだろ」
「はぁ…ん…、だって、自分じゃ、気持ちよくないし…」
 じゃあ、満足しただろ? そう笑う深影は、いつもみたいに言った。
「次は俺の番だな」
「……今日も深影は、自分勝手だなぁ」
 そう言いながら、今から訪れるであろう快感を待ちわびている俺も、深影のこと言えないけど。



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