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小説
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「....なんか用かの」


早くどっかいけよという思いをこめて、光悦は低い声で言った。しかしそんなこと気にしていないのか、男はニコニコと笑っていた。


「俺カーストってんだけど、おめぇらは?」

「....名前聞いてどうするの」

「神隠しにあってたってヤツの家どこか知らね?」


会話が出来ない。顔はいいのに性格が最悪だ。そう思いながらもコキアは首を横に振った。それに驚いた光悦はコキアの服を引っ張りそこから少し離れる。えー知らねーのー?と後ろから聞こえてきたがこの際無視だ。


「教えたらんのか?うちら知っとるじゃろうが」

「面倒なの。忙しいし。知らないことにしとく方が楽....っ!!」


―バッ!!


「....っ何するのよ!!」


髪を押さえ勢いよく振り返るコキア。怒鳴りつける先にはカーストと名乗った男が。一瞬キョトンとしたカーストはすぐにニコニコとしだし、自分の髪を摘んで持ち上げる。


「お揃い。その髪染めてる?






.....それとも『異端の印』か?」

「!?」


ニタァっと怪しい笑みを浮かべ、カーストは2人に背を向け歩き出した。小さくなっていく背中を、コキアは睨み続けた。




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あきゅろす。
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