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「今日は本当に楽しかったです!」

「そうか。」


ただ今私は家路に向かっている最中。
隣にはラルさんがいて下さっている。

あの後、お花見は終わり、片付けをお手伝いさせてもらい(最初リボーン様が全てスカル様に命じておられたのでびっくりしました。)、流石に一年生はもう帰らなければならないと思い、お礼を申し上げて帰ることを告げると一人は危険だからと現在進行形でラルさんが付き添って来て下さっているのだ。


「ラルさんもわざわざありがとうございます。まだお仕事あったんでしょう?」

「あれぐらいどうってことはない。」

「無理しないで下さいね。」

「蘭に言われたらオレも終わりだな。」

「え、どういう意味ですか…?」

「想像に任せる。」


むぅ、こういう時ちょっとラルさんは意地悪です。
素直に教えてくれないのです。
少しだけ膨れっ面をしたらチラリと見られただけで特に何も言ってくなかった。
虚しかったので、やめた。


「…ところで蘭、お前いつから風と仲を持っていたんだ?」

「へ…?」


ほんの少し間を空けて問われた質問に思わず間抜けな声が出てしまった。
失礼しました、ラルさん。
それよりどうしてそんなことを聞くのだろう。
あ、思い出した、的な顔をしたと思ったらちょっと真剣な顔で問われてしまったからまじまじとラルさんを凝視してしまう。


「…どうしてそんなことを…?」


ラルさんは私の交友関係に興味がないことは知っているから余計疑問に思えて仕方がない。


「いいから答えろ。」

「あ、ごめんなさい。…実は…」


私の質問は一蹴されてしまったので優先順位はラルさんの質問が先、と瞬時に位置付けて昨日逢ったことを話す。

始まりはお猿さんから。
そして今日のラルさんのように送ってくれたことを話すと、どこか会心がいったような表情になったラルさん。
けれどまだ引っ掛かっているような消化不良な顔付きになってしまわれた。


「どうしてそんなことを聞くんですか?ラルさん。」


とりあえず、優先順位は守ったので次は私の番です!とほぼ自分の中だけで決めたことを心の中で主張するように問い掛けてみた。




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