KANESHIRO☆カルチャーショック! 2 何とかイチローを落ち着かせた後、自室で制服に着替えて教室へ向かう。謹慎後だからといって、校長先生には時間を容赦してくれるつもりなんか無いらしい。 ぐずり倒すイチローにほっこりしてて時間が押してたから、駆け込むみたいにして教室に入る。 「あっ、イナミン君!」 「おぉニッカー! 何か久しぶり!」 そんなオレの一言に一瞬キョトンとしたみたいだけど、すぐ「元気そうでよかった」って笑ってくれた。それがいやにジンとくるんだから妙な話で。 たった2日だってのに、無性に懐かしく感じるのは何でだろう。 言い知れない感慨に耽ってると、ドン!と何かがぶつかってきた。思わずつんのめるけど、何とか体勢を立て直す。 いくら入り口に立っていたとはいえ、邪魔なら一声かけりゃいいのによ…ホント嫌みったらしいっつーか何つーか。 そんな事を思いながら、わざとらしくぶつかってきた奴を睨もうとして――― 「うぉおぉ!?」 思わず一歩後ずさった。 その顔はガーゼと青タンだらけでかなり痛々しい。日常の中でめったに見かけない姿に思わず顔が引きつる。 つかコイツ何で………………あ。 「お前もしかして……あの時ボコッた…」そう言うと思いっきり睨まれた。 ニッカーに視線を向けると、何とも言えない顔でコクリと頷く。予想以上にエラい事態になってるのを認識して一気に肝が冷えた。 こ、れは……普通に訴えられるレベルだよな、我ながら… [*前へ][次へ#] [戻る] |