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KANESHIRO☆カルチャーショック!


「あ、ありえん…」
そりゃ学力さえ近けりゃ適当でいいと言ったさ。
よく知らんし、全力で行きたい学校は前の学校だったし、今更だからさ。
郊外にあって、寮があって、ちょっと変わった学校だって言ってたけど。

「どこがちょっとだ何処が!!」

何なんだよこの校門から校舎までの距離は!
間に何個運動場入るんだよ!
ココ大学じゃねーの!?
つーか門豪華すぎ! 金が無駄!
どこの邸宅だバッキャロー!
あからさまに普通の高校からかけ離れてっぞお袋!


「か、帰ろう…かな…」
何か嫌ーな予感がする。
「どこに?」
「そりゃ親父達のいるい…えぇぇ!?」
「ウッス…ってうわぁぁぁ!?」
気がついたら背後の人物を掴んで投げ飛ばしていた。
うーん、流石オレ。
柔道やってただけあるわ。

「イテテ…イキナリ投げるとかヒデェよ〜」
うっかり自分に酔ってた所に降ってきた非難の声。ハッと現実に引き戻されて見た先には、尻餅をつきながらオレを睨む奴がいた。
「悪ぃ。後ろから来られたからつい」
とっさの条件反射とはいえ、気持ちいいくらい思い切り投げてしまったのは申し訳ない。
そんなこんなで手を差し出すと。
「つい、で投げるなよ…」
なんてブツブツ言いながらも、投げ飛ばされた奴は手を取った。
ソイツは立ち上がって、埃を叩いて、改めてオレを見上げる。



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あきゅろす。
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