KANESHIRO☆カルチャーショック! 6 日替わりランチのメインは天ぷら。盛り付け皿が旅館とかで出てきそうなカゴでビックリだ。 ウキウキしながら、サクサクしてそうな衣に箸を―― 《きゃああぁぁぁぁぁああ―――っ!》 「!? っな、何だ!?」 食堂一杯に響く盛大な悲鳴に、思わず箸を落としそうになった。 つか、“きゃあ”て。 声上げた奴ら全員男だろうが。お前ら…日本男児たる誇りを持て誇りを! 「あー、生徒会の皆様じゃね?」 もしゃもしゃサラダを食いながら、イチローが半目になりながら言う。 肉には全然手ぇついてない…好物は残すタイプか、イチロー。 ………じゃなくて。 ヤなタイミングだなぁ…と珍しく溜め息を吐く姿に、思わずガン見。イチローが溜め息とか珍しい。 「いやん、イナミンの熱視線☆」 「…キモイ」 「ちぇーっ。リアクション冷てぇよ」 ブツブツ言いながらもサラダを完食したイチローは肉を頬張る。 ふてくされた顔が幸せそうに変化するのに、数秒もかからなかった。 [*前へ][次へ#] [戻る] |