[通常モード] [URL送信]

ふじ×おた
更に降りかかる悪夢
…俺の幼馴染みは、何かにつけてトラブルメーカーな所がある。
つつき回してこじれた展開を、高みから見物してネタにするクセが。

そして被害者は大概が俺。
中には知らん間に被害受けてるヤツも居るケド、全てを知ってて直接被害に遭うのは俺。
お陰でこういう事に関して、カンがやたら鋭くなった。

…まぁ察知出来ても回避出来ねぇから、心臓に負担がかかるだけなんだけどよ…


「で。メールの相手、朱鳥君よね?そうでしょ」
嗚呼、こうやって俺の逃げ道は消えていく…
やっぱエスパーだよこの人ー!
しかも顔が楽しそうだ。激しく嫌な予感がする。
魔王が…魔王が降臨してしまう…ッ!


「ちょっと見せなさい」
「わ、ちょ!」
抵抗なんかする暇も無く、携帯を引ったくられた。
突然とはいえ素早すぎる。
ゲームの職業は魔王か盗賊だな。コレ確定。

「ふぅむ、これは中々面白…ううん大変な事に」
「今、面白そうって言いかけただろ」

ゴスッ。

…ちなみにこれは、智里サマの拳が俺の脳天に直撃した音です。

「こ れ は 中 々 大 変 な 事 に !」
「あーハイハイ、大変な事になったなー」
つか他人事みたいに言うけど、元はと言えばお前のせいだろうがよ。
…疑惑をド直球で訊いた俺も俺だけど。


「で、当然昼休みは行くのよね?行くよね?つか行かなきゃ友情が木っ葉微塵よね?」
「あーそうだなそうだよな行くよ行きゃいいんだろッ!」
ちくしょう、俺まで智里のまくし立て方移っちまった。



[*前][次#]

2/8ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!