ふじ×おた この時だった… 「ただいま〜」 出がけと帰宅のあいさつを忘れたらすごく怒られるから、クツを脱いだらすぐに声をかけた。 でも返事はない。 母さん、出かけてるのかな? 「…出かけてる方がいっか」 気にせずに本見れるし。 そう思い直して、急いで部屋に上がった。 ベッドの下でお姉さんが待っている! 部屋に入ったらランドセルなんか放り出して、ベッドに急ぐ。 昨日兄ちゃんにもらったったばっかの本がある。これを楽しみに帰ってきたんだい! ウキウキしながら手を入れて、一番上の本をつかんだ。 「…あれ、何かぶ厚い…?」 つかんだ本はビミョーに太さがある。 あれ、こんなんだっけ? 「…まぁいっか」 こんな所に入ってるのはエロ本しかないし。気にせず引っ張り出した。 「…何コレ…」 取り出した本の表紙に居たのは、セクシーなお姉さんじゃなくて。どう考えてもマンガなお兄さんっぽかった。 しかも。 「…何でハダカ?」 フシギな事に、表紙のお兄さん達(片方はビミョーだけど…おっぱい無いからたぶん男)はハダカでポーズを決めていた。 ちょっと変な感じがしたけど…ちてきこうきしん、ってやつ? そんな感じのモノが働いて、パラパラとページをめくってみた。 「ッわあぁあぁ!?」 すぐに見なきゃよかったと思った。 本をベッドに放り出して、壁まで座ったまま後ずさる。 何コレ何コレ何コレ何コレ!! 何でこんなのがオレの部屋にあんの!? 声も出ない。 見た。見てしまった。 男同士で…男同士で…ッ! [*前][次#] [戻る] |