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恋は盲目と云うけれど
Love affair









「愼太郎さんたち大丈夫かな…傷だらけだったし。」

「お前が心配することじゃない。」

「でも」

「淳也」



俺の両頬に手を当てて、俺の言葉を遮る暁。その眼差しは柔らかくて、優しくて。

溶けてしまうんじゃないかって思うくらい甘い。



「何…」

「お前は俺の心配だけしていればいいんだよ」

「っ!な、何だよ、それ…」

「俺が淳也を好き過ぎるってこと」

「…よく言えるね、そんな恥ずかしいセリフ」

「そうか?」



暁の言葉に赤面しつつ。何が恥ずかしいのか分かりませんって顔で首を傾げる暁は、ちょっと可愛いいって考えてしまった。なんだか座っているふかふかのソファさえ居心地が悪くなりそうだ。



「取り敢えず離してよ」



いつまででも手を顔から離そうとしない暁に俺は言った。



「嫌だ」

「え、ちょ…どこ触っ…」

「腰に手、回しただけだろ。本当はもっと触れたくてしょうがないんだ」



これでも我慢してんだぞ、と付け足される。え、何?こんな時にまで盛ってんの?腰に回った片腕によって、暁の膝の上に引き寄せられる。



「淳也、好き」

「―――ん、」



暁の甘いキスを少し震えながら上から受け止める。触れるだけのキスは、何度も顔中に降り注いだ。

段々とソファに押し倒されていく。
頭がソファに付いた時。暁の瞳には甘い色と一緒に鋭い獣の色が映っていた。



「―――ん…ふ、ぁ」



深くなるキスに頭が真っ白になっていく。巧いとかはよく解らないけれど、暁のキスは気持ちいい。



「…?」

「………」



ぴたりと動きを止め、じっと俺を見つめてくる暁。



「淳也、あのさ」

「うん?」

「優しくするから、その…」

「………いいよ、暁になら何されても」

「ありがと」



笑って言えば暁はそう言って俺の首に顔を沈めた。首筋に繰り返されるキスが少し擽ったい。



「淳也、心臓の音凄い」

「……!」



ふと耳元で囁かれ、またカーッと顔が熱くなるのを感じた。胸に当てられた暁の大きな手。

いつの間にかシャツに入れられていた。



「あ……っ」



胸に触れていた指で飾りを引っ掻かれると、唇から声が漏れてしまう。



「感じてるんだ?」

「わ…わかんな……ぁっ」

「大丈夫、気持ち良くしてやるから。」



暫く弄られた後、暁の手は更に下へ伸び、ズボンへと掛けられた。



「ちょ、暁待…」

「ごめん、俺もう余裕無い」

「え、っ……あ、ん…っ」



下着越しに触れてくる体温に体が震える。暁に俺のそれをゆっくり撫でられる度に、体から力が抜け落ちていってしまう。



「や……やだ…ぁ、あっ」

「淳也、可愛い」



ちゅ、と耳に軽くキスをして言う暁。反論しようにもそんな隙はどこにも見当たらない。それよりも、暁の甘くそれでいて芯のある声が頭の中で響くばかりだ。



「もう濡れてきてる。感じやすいな、淳也は」

「あっ……ん、んぁ…」



ただ喘ぐしかないこの状況で、体さえも言うことを聞かない。こんな風になってしまう俺はおかしいのだろうか?

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あきゅろす。
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