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REBORN
快楽世界





部屋に充満する香を焚いた時とは違う甘い匂い。

瓶の中でキラキラ輝く金色の液体。


それに加えて






「んぁっ……もっ………………やめてぇっ!」





快感に悶え、甲高い、まるで自分のものではないような喘ぎ声をあげる僕。


あぁ…それもこれも
【アイツ】のせいだ





   ≪快楽の世界≫



自宅に骸が来たのが僅か10分前。
入るなり僕はこの"けだもの"に押し倒された。

無論、ベッドの上にだったので衝撃も少なく痛みはなかった。

そう…ベッドの上に―――二人きりの状況で、だ。






「ん…はぁ………」

そして現在。
なんとも言い難いことに僕の体には台所から勝手に盗まれたビンの中、約3分の1の量の蜂蜜が塗り込まれ、そして現在進行系でそれを舐めとられている。

胸を弄られれば走るピリピリとした痛痒いような感覚が走る――が、それすら骸の手にかかれば一瞬にして快感へと置き換えらる。

中途半端に理性を残しているばかりに、今の自分が恥ずかしくてしかたがない。


「甘いですね。舌が蕩けそうなくらい…。」

「君が蜂蜜なんか塗りたくるからでしょ……バカ。」
「"雲雀君"が甘いのでしょう?」

真顔で何をぬかすんだと一発蹴りでもいれようと足をあげるが余裕の表情で受け止められた。
元々入るとは思っていなかったけどね。


「たまにはこういうのもいいでしょ?マンネリ防止作ですよ。」
「死ねば?」

いかにも僕の為にやったと言わんばかりに微笑みかけてくる骸。
口から出てきたのは罵言だったが、正直それでさした抵抗もせずになすがままに感じている僕も僕だなと思った。

しかしながら、骸と知り合うまでは性行為というもの事態に興味を持つことがなかった僕にとってはマンネリどころか現状維持で精一杯なのだ。
知られたくなくて強がってはいるものの…正直な所、マニアックな性行為に戸惑ってる。
何をされるか解らないという状態はなにより人間の恐怖を引き出す。
骸に限って…と割り切るものの不安はどうも拭い切れなくて。

ゆっくりと手を背中に回した。
何をするでもなかったがそこには確かに人の温もりがあった。


「雲雀君?」

「な…なんでもないよ!」

「まだ何も言ってませんが。」

「あっ………」

ほら地雷だ。
自滅ルートまっしぐら。
どんな定番展開?と聞きたくなるようなほどベタな展開


そうとう動揺してるよ…僕。


「大丈夫ですよ……不安がらないでください。」

わかっていても頭を撫でられ、整った綺麗な顔で優しく微笑まれれば流石の僕もドキリとする。


「骸…」


戸惑いながらも目線を合わせれば

「雲雀君は僕が責任をもって美味しく頂きますからね…」

耳元で囁かれる魅惑の言葉に僕の理性は陥落した。


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