REBORN 死―その先の予定調和 自責の念に囚われた表情で現れた綱吉の取り巻き二人組から告げられた真実はあまりにもリアルすぎて現実味がなかった。 ガタンと崩れる足。 綱吉が――死んだ? ミルフィオーレ? 白蘭? 自分が何をしてるのか、自分が何なのかが唐突にわからなくなった。 「一人にさせて。」 まともに息をすることすら出来ないままその一言を残して自室への長い廊下を壁伝いに歩く。 何時もの何十倍もかけてやっとたどり着いた部屋は妙に殺風景で何もなかった。 ただ……酷い顔をした自分が写る鏡だけが目に止まった。 正確には首筋につけられた薄い"痕"…にだが。 あの日。 最後に会った君が鮮明に目の前に現れ…震えが止まらなくなる。 「知ってたんだね…………君は………」 『これが俺の生きた証。』 「狡いよ…僕に何も言わないで……」 ぐにゃり、と歪む視界に耐え切れず座敷にたどり着く前にその場に崩れ落ちる。 『物で遺せばアナタは悲しむかもしれませんしね。』 「こんな朧げな痕しか残さないで……。」 グッ…と首にうっすらと残る朱へあてがった爪に力を込める。 『僕のことは忘れてください。』 「やっぱり君は………狡いよ。」 治りかけていた傷から再び赤い雫が伝うと同時にズキンと熱を取り戻す。 『きょうや』 「つなよ…し」 流れ出た血は指を伝い……涙と共に床に沈んでいった。 君は何処にいる? 君の居ない真っ暗な世界をどうやって進めばいい? 明かりのない世界がこんなに闇に溢れてたなんて聞いてないよ 闇は僕を飲み込み 天は僕に新たな希望を与えた 「雲雀………さ…ん?」 全ては アナタ の為 ========== 骸雲⇒ツン雲 綱雲⇒デレ雲 気がついたらイメージがこれで定着してました。 霧火の妄想+10ツナは99%が初代様から来ています(どうでもいい 最後の一節 天からの希望 は現在ツナのことです! 解りにくくてごめんなさい。 |