REBORN
夢幻の聲
「…ぅあ……、ん」
ゆっくりとした動きで亀頭が秘部に押し入る。
しばらくご無沙汰だったそこは久々の質量に耐え切れず切れるのではないかという痛みを催す。
「………ぁ……くるし…」
「すみません。すぐ善くしますから…耐えて下さい。」
瞳に骸の唇が寄せられ滲み出た涙を舐めとられる。
その優しさを信じ出来るだけ力を抜こうと大きく息を吐けばその隙に全てを押し入れられた。
「っ…………く……ぁあっ!」
「キツイですね、やっぱり。」
痛くて痛くて仕方がないのに、心は何故か温かくなる。
でも僕の瞳からは涙腺が壊れたのではないかと言うくらい涙がボロボロと溢れ出て、正直どうなってるのかわからなかった。
「…恭弥……?」
心配してくれる骸も嬉しいけど体はとっくに優しさより快楽を求めているし、何より僕自身もっと骸を感じていたかった。
「っ……なんでも…ないから!」
「痛いのならやめましょうか?」
「大丈夫だから!………だから続けて……」
自分がいかに淫らな願いをしてようが構わなかった。
現実と夢の区別が着かないほどぐちゃぐちゃになった思考は骸の与える快楽のみを求めていた。
「イマイチ解らないのですが………続けていいんですね。」
「当たり前。」
強がりだけは一人前ですね。
なんてわざわざ言葉にしなくても解るようなこといわなくたっていいだろうに。
「っあぁ!、はげしっ…」
「きょう……やっ!」
あれからお互いの理性という枷が外れたのだろう。骸の動きはどこか余裕がなく、僕にいたっては現実と夢の区別なんてどうでもいいほどの快感に押し寄せられて完全に頭はスパーク状態。
吐息と共に溢れるみっともない喘ぎ声すら今の僕にはどうでもいい事。
ただひたすら骸から与えられる快楽に溺れることに幸せを感じていた。
「ぁあ!きもち…すぎ……て………おかしく…なりそ…」
「なれば…いいんですよ」
「っ…ああ!」
それほど回数を積んだわけでもない間柄だというのに骸は的確に僕の感じる場所を掻き回し、僕もそれによって中の骸自身を締め付ける。
快楽が快楽を呼び、その快楽がまた快楽を………
そうやって永遠に続く気すらしていたセックスの快感輪廻もどうやら終わりが近いらしく、ラストスパートをかけられた僕の体はビクビクと痙攣を起こす。
「そろそろ…限界…ですかね。」
「ぁあ!でる…でるっ!」
「えぇ、僕も出します」
思いきり最奥を突かれ自分の欲望が弾けた直後、体内に熱い精液が注ぎ混まれる感覚。
「ぃやぁあ…っ……はぁあっあ……っ!」
「っ……くっ……」
真っ白になる視界の中悲しげに微笑む骸の表情が僕の心に焼き付いた。
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