小説
始まりと終わり(グロいです
(闇と光の続きです。)
「ねえ、あの噂しってる?」
1人の女学生が問う。
ここは、高校3年の教室である。
私は、いつも聞く噂話を本を読んで無視をしていた。
どうせ、つまらない噂なのだから聞かなくていい、そう思っていた時だった。
「あの、底なし籠の噂。」
ぴくっ!私は、その噂に疑問を持つ。
底なし籠の噂。
それは、底なし籠に誰か落ちてしまって籠の中から一生出てこなかった。そして、警察が調べ籠の中を探ってみたところ、無傷の女の死体が出てきたという。
だが、その女の死体は妙に変だった。
それはーその女の死体に、文字が刻まれていたからだ。
その文字を解析しようと何人もの学者・お偉いさんが来て調べたが、結局今だに解析されないという。
そして、あの籠の中には誰かいるのではないのだろうか?という、噂がたてられている籠だった。
その籠が、通称「底なし籠」なのだ。
その噂に私は耳をかしてしまった。
「あのね、あの籠の中誰かいるらしいよ。その中に入ってる人が、死体に文字を刻んだ人なんだって。
けど、驚くのはまだ早いんだよ〜。
あのね、あの籠の中に入っている人ねー。」
「殺人者、なんだ。」
えっ?今、彼女はなんて・・・。
「殺人者。あの籠の中で、ずっーと閉じこもってる。
そして、殺した跡の形跡は残さないように落ちてきた人を、殺すんだって!」
私は、なぜか背筋に冷たい感触を受けた。
「・・・・っ!!」
私は、恐ろしくなり走って廊下へと出て行った。
それを、見ていた女が1人「・・・今日か・・・。」
つぶやいていた。
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