三周年アンケリク
彰さまへ(創作×黒猫ミケトレミケ
「今日は変なことなし!俺に触んなよ!?」
「へぇ、わかった。じゃあおやすみ」
「……へ?」
案外すんなりと言うことを聞いたミケに少なからず拍子抜けしながらもシーツを被る
程無くして、規則正しい寝息も聞こえてきた
「つぅか、ここで寝るのかよって…まぁいいか」
ふぅ…と息を吐いてから、自分も眼を閉じる
(ミケが先に眠っているような状況って、今までなかった気がするな…)
「ん…」
鼻に抜けるようなか細い声。
「…ミケ?」
「んく、ぁ…っ」
「っ!!」
聴いたことのないような、切なく苦しそうで…それでいて艶を帯びたミケの声
こっちまで苦しくなってしまいそうだ
「み…け?お前、大丈夫か…?」
そっと、気遣うようにシーツにくるまったミケの肩に触れる
「…っ!」
「は!?」
途端、びくんっと過剰反応を示したミケの身体に驚いてすぐに腕を引っ込めた
大丈夫なんだろうか
心配が募る
そ…っと、起こしてしまわないよう気を付けながらミケの頭に掛かっているシーツを指で摘まんで引っ張ってみた
「……」
慎重に慎重に。別に寝顔が見たいとかじゃなくて、心配だから
(ただの好奇心だって、こいつが起きたら言い張ろっと…。心配だったからとか口が裂けても言えねぇ!)
そんなことをぐちゃぐちゃと考えていると
「っ、れ…トレイン……っ」
「んふぁっ!?」
寝顔を拝むよりも早く、耳に届いた低い音。
脳内に響いて神経を直接くすぐられるような感覚に身体を震わせた
俺はその声に弱いから、
(不意打ちなんて卑怯だ…っ)
どうしようもなく熱くなってしまった頭がくらくらして、そのままボスっとミケの上に落ちた
「…んぁ?トレイン…?」
「ご、ごめん、痛かったか?」
「いや…へぇき」
寝起きで少しふにふにしたような蕩けるような甘ったるい声で紡がれる言葉に一々どきどきしちまう
(可愛いな…かっけーよ。…むぅ、敵わねーって)
ずるい。
「みけ…」
「…?」
「あ…のな?その…っ」
身体が熱い…
小さく呟くと、ミケが笑ったように見えた――。
―――――――――――
アンケリクでミケトレ…でもトレミケもいいかもみたいなコメントしてくれた彰に、ミケトレミケを(笑)
内容は『狸寝入りミケさんの策略』です^^
そうです、全てわざとですよ!よっ、演技派!
…トレインが関わることならなんでもできる。身体も張りますそれがミケ。できるんだ、しないだけ。
ちなみに、110904ミケ誕生日文の話に繋がってる設定です多分。
リクありがとうございました!
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