こ話
元日くらいは…![ルカメイ]
※以下拍手お礼小説です
「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますね、メイコさん。」
「おめでとう。ルカ。」
ルカがいそいそと手作りのお節料理を並べはじめると、メイコは座り橋を付けはじめた。
それをルカが幸せそうに見つめると、メイコはいつもの通りお酒を取り出した。
慣れた手つきで酒瓶の蓋を開け、グラスに注ぐと、ルカの声がかかった。
「メイコさん、まだ昼間ですけど…」
「いいじゃないの。今日は正月なんだし。」
「飲むのは構いませんけど、メイコさんは寝てしまうじゃないですか……」
ルカがため息混じりにそう言えば、メイコは不思議そうな顔をした。
「別に夜は起きるんだしいいじゃない。年始の挨拶は全部ルカがやるんだし。」
そう言いつつ、ルカが朝早くから丹精込めて作ったお節を、メイコは口に運んだ。
しかし箸の先の黒豆は、不満そうなルカに食べられてしまった。
「…は?あんた何して…っ」
「いけません。夜はどうせ深夜番組や正月特番を見るだけでしょう。」
「そうだけど?」
「そんな生活をしていては今年も仕事の始まりが辛くなるだけですよ。」
ピシャリと言い放たれた言葉は、的を得ているのでメイコは反論に困った。
それを見透かしたように微笑むルカは、また一段と嬉しそうだった。
「ですから、今日は私と初詣に行きましょうね…!」
といいつつ、ルカはお酒の瓶をメイコから取り上げ栓をした。
「いやよ。寒いもん。」
メイコは酒を取り上げられ拗ねたようなそぶりをするが、ルカはそんなの効きませんよ!と告げた。
そこで、コタツと暖房によって快適に暖められたこの部屋から出たくはないと、目で訴えかける。
けれどルカの笑顔は消えないままで、さらに断れば拗ねてしまいそうに見えた。
「……分かったわよ。行くわよ、行くからそんなに見ないでよ。」
ついに根負けしたメイコはため息をつく。
「ほ、本当ですか!?じゃあ早速いきましょうか…!」
嬉しそうなルカを見て、神社には今年もルカが元気で過ごせますようにとお願いしよう、と心に決めたメイコであった。
・*・*・*・*
あけましておめでとうございます!
ついに正月ネタ!
お互いに元気でありますようにと祈っていたらいい…!!
ルカは正月からメイコに尽くしてそうですよね。
(2011.1月拍手お礼小説)
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