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matrimonial[ルカメイ]


「……メイコさん、少し太りましたか?」

「え…そうかも……」



夕食を食べ終えて後片付けをしている私を余所にソファーで雑誌を読んでいたメイコさんに、言った。


ここ最近メイコさんは、長雨のせいも相まってあまり外出していなかった。
そのため余分な脂肪が燃焼される事なく、体内に留まってしまったんだろう。


メイコさんの二の腕や太股は、柔らかく白くて食べてしまいたくなる。
二の腕を摘んでみると、かなりの脂肪が摘めた。

……うん、これはこれでいいかもしれない。


「ちょっと……ルカ!いつまで摘むのよ、痛いじゃない。」

「あ、すみません。つい気持ち良かったもので。」

「うう…こっちは真剣に悩んでるのに!」

真剣に悩んでるという事は、前々から自覚はしていたということなのでしょう。

雑誌を閉じ、今度はお腹周りを気にし出したメイコさん。
やはりお腹も、少し前までの引き締まったウエストとは少し違っていた。


「いいわよねルカは。運動とかしなくてもスタイルキープ出来るんだから。」

「はぁ…。でも私は家事とかで動いていますから。」

「……そうよね。私、そういえば家事をルカに任せてたわね。」

「そうですね。でも私は家事好きなので苦にはなりませんよ。」

「……あんたのそういう所、嫌いじゃないけど、ね。」

そう口を尖らせながら言うメイコさん。普段はあまりしない仕種だけに、なんとも愛らしい。


「メイコさん。私、メイコさんが太っても気にしませんけど?」

「……あんたが良くても、これじゃあ私が気にするのよ。」

「でも女性は少しふくよかな方が、性的な魅力が増すらしいですよ。」


たしか昔そんな本を読みました、と付け加えると、メイコさんは口をつぐんだ。


「ルカはそんな本読むのね……変態。」

「生物学的と本能的な観点で言っただけですけど……。」

「あっそ。もういいわよ、ダイエットするから。」

そう言ってソファーから下りて、ダイエットに関する雑誌を漁り始めた。

ルカも手伝いなさいよ、と言う声が聞こえたのでそれを手伝う事にした。


とりあえず、家事を手伝ってみては?という言葉は言わないでおく事にする。


「ルカ、明日の朝から公園までランニングするから。」

「はい。じゃあタオルと飲み物用意しておきますね。」

「……ルカも一緒に走るのよ。」

「喜んで。じゃあメイコさん、今日は晩酌はやめて、早く寝ましょうね。」


私は、いやだとか馬鹿とか聞こえてくる声を無視して、お風呂の用意をするために立ち上がった。

するとスカートの裾を引かれた。


「わ、私がやるから座ってていいから。」

「それはダイエットのためですか?」

「……そうよ。」


そう答えたメイコさんは、すぐにお風呂に向かって走っていってしまった。

でも私には分かる。あれはメイコさんの優しさなのだ。




「ありがとうございます、メイコさん。」

メイコさんがきっと洗剤の泡をつけて帰ってくるだろうから、
それを拭いてあげてそれから優しく抱きしめてあげよう、と考えた。


そしてこう言ってあげたい。


私達夫婦みたいですね、と。






・*・*・*・*・*・*・*・


夫婦なルカメイ。
少しスランプ気味なので、ぐだぐだなのは許して下さい……。

でもルカメイへの愛はあるんですよ、愛はあるんです(大事な事なので2回ry


ではでは、
ここまで読んで頂いてありがとうございました!



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あきゅろす。
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