試したいお年頃 ◇4.* 要に肩を貸してもらいながら、自室へ向かう連。 …途中歩く振動で甘い声が出そうになるのを、なんとか気合いで呑み込んだ彼に拍手を送ってあげてください。 ようやくついた蓮の部屋、蓮の代わりにカードで扉を開けて中に入る。 「…おい、ついたぞ」 「チッ…ベッド、まで…行け」 それに何も言わず頷くと、要は蓮の寝室に続くだろう扉を開ける。 中には大の男三人は寝転べるだろうキングサイズのベッドが鎮座していた。 そこに近づき、蓮を寝かせようとしたその時蓮が要を引っ張ったせいで一緒にベッドへ沈み込む。 傍から見れば、蓮が要を押し倒したような図であった。 自分が何をされたのか理解した要は何をする、と怒鳴ろうと口を開こうとしたがそれを遮るように蓮の唇が塞ぐ。 「!…っふ…はっ」 「ん…はぁ…」 クチュクチュといやらしい音が静かな部屋ではよく響いた。 キスをされている…と瞬時にわかると、要は顔を真っ赤にして蓮に手をかけるが彼が病人だということを思い出しあまり力が出せない。 それをいいことに、蓮の口づけは深くなっていく。 もともと性には疎かった要が、やりチン会長の口づけに翻弄されない訳もなく… ークチュ… 「っはぁ、はぁ、はぁ…」 唇が離された時には、すでに要は息が上がっていた。 そんな彼に比べて、若干余裕があると思われる蓮だが… っやべぇ…軽く、イッちまった… こちらはこちらで、媚薬のせいで大変な事になっていた。 ズボンを見ると、確かにイチモツがあるだろう場所だけ色が変わっている。 これは早いとこシねぇと、いらん醜態を晒しちまう… そこまで考えると、早速行動に移る蓮。 ボー…っとそんな蓮を見ていた要だったが、自分のズボンを手にかける蓮にやっと思考が戻る。 [少し休憩だ][試そうぜ?] [戻る] |