試したいお年頃
◇オモチャは大切に
「____ぅオラァア!」
そう叫びながら殴りかかってくる不良Aを
「___馬鹿か」
「!?ッ、イ…!」
いつものように冷たい視線を向けながら、要は不良Aの手首を捻り、怯んだ所で足払いをして床に倒れさす。
それに痛いのか呻き声だけを出す不良Aを確認してから、
「…まだ、やるのか?」
帝王は弱者達を見据える。
それにビビったBとCは、慌てて逃げていく。
それに慌てて追いかける風もなく、要は冷静に携帯を取り出して
「____私だ…Dの生徒が西館の方へ逃走した。捕獲を頼む。」
待機しているだろう部下にそれだけ告げて切ると、グスグスと先ほどから泣いている生徒に近づく。
「…大丈夫か?」
「ヒック……は、ぃ…み、未遂でしたっから……」
「……そうか、間に合ってよかった。」
フッと微笑んだ美形の顔に、目の前の生徒は赤面して慌てて服装を整え
「ゆっ夕闇様!あっありがとうごじゃいましたぁああ!!!!/////////」
「あ、ああ…っておい!?」
噛みながらもお礼を言うと、素晴らしい速さで空き部屋から出て行った。
それに驚きながらも、彼の名前はあのDの生徒から聞けばいいか…と結論を出して立ち上がった。
[試そうぜ?]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!