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夜月微笑み 桜は唄う
届いた
「ッ__」

「…やれば出来るじゃないか」




その言葉に、さっきまで冷えていた体温がほんのりと火が灯ったように暖かくなった。




あ、何か…喋らないと…っ




そう思って声を出そうとするが




「ぁ"…ッ?」





出てきたのは掠れた音で、何故?と原因を考えてみれば……情けない事に、どうやらさっきの大声のせいだと推測する。




どうしようとオロオロしていれば、先程の会話を思い出し彼の背中に腕を回せばゆっくりと指で文字を書いていく。




「?…喉が、枯れたから…声がでない?って大丈夫か?」




心配そうな表情で俺を立たせてくれた彼に大丈夫だと首を縦に振れば、安心したような笑みを向けられ心臓が跳ねる。





「あれで声が枯れるって事は…初めてなんじゃないか?あんな大声出すの」

「…(コクリ)」

「…お前の声、ちゃんと届いたぞ」

「ッ…!」




それに、引っ込んだ筈の涙が目から零れ落ちたと思えば彼が自分の袖で優しく拭ってくれた。



「んで、どうだった感想は?」

「?」

「自分の思いを声に出して、相手に伝えるの」





ニッと笑いかける彼の問いかけに、早く答えたいが一番早く伝えられる手段が今使えずそれに初めてもどかしいと思いながら、急いで彼の手を掴めばそこにサラサラと文字を書く。


















[眠る?」[唄う?」

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あきゅろす。
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