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夜月微笑み 桜は唄う
…いやナイナイ(ヾノ・∀・`)
ーシンアSIDEー


ーチュンチュン…





…ん…なんだ、これ…



何かあったけぇ物に包まれているような…








…………………………包まれてる?







ーパチッ…

「……んぁ?…」

「………(スースー)」

「………(ゴシゴシ)」

「………(スースー)」





…………………………






「…………ッぅおおあアアーー!!?」






ーゲシッ
ードンッ!




「グフゥ!!?」





ーシーン





※解説

ゲシッ…シンアが男を蹴った音

ドンッ…男が木にぶつかった音


解説終了〜






「な、な、なん!?」

「痛ってぇ!いきなり何するんだ!」

「それは俺様のセリフだ!!」






俺様が起きてみると、何故か目の前には昨日のフード野郎が寝ていた。
…いや、そこはまだいい。
問題は…!




「何俺様を抱き枕にしてんだ!」

「丁度いいデカさだったからな、特に身長」

「!?っ俺様はてめぇより高い!」

「3cm俺の方が高いぞ?」







「隣に寝転んだ時に測ったしな」とか平然と言ったこいつを殴りたいと思うのは俺様だけじゃねぇだろう。






「そんなことより…」

「…ッ!!」






どうやってこいつを殴り飛ばそうかと思案していたが、男が何故か目の前にいて硬い声をだす為思考が霧散する。






っなにを緊張してんだ、俺様は…!








「お前…」






ーゴクリ…







「…ッなん」

「名前なんて言うんだ?」

「だ…って、は?」







しばらくの間固まるが、やっと男の言葉の意味を理解すると凄まじい脱力感が俺を襲った。





…何を聞くかと思えば…コイツ、実はアホなんじゃないか?





「?ダッテハ??それはまた個性的な…」
「いや、ちげぇよ!!どんだけ個性的な名前だよ!?聞いて喜べ!
俺様の名はシンアだ、シンア様と呼べ!!」






俺様がそう言った途端、男は「…そうか」とどこか少し落ち込んでいた。





…おい、てめぇ何落ち込んでんだ!
あれか!?"ダッテハ"の方がよかったって言うのか!?





キッと男を睨んでいると、男が急にこっちを見て頭を撫でてくる。






「っなにす_」

「シンア…
良い名前だな」

「!?」






驚く俺様を無視して男は続ける







「この髪といい、綺麗な名前だ…」



「ッ…」





男の言葉に、頭が急激に冷えていくのを感じた。







『凄く綺麗なー』







ードクンッ






「ってめぇも、か…」

「は?」

「ッ!!」




ーパシッ!





急いで男の手を振り払い、距離をとる






「っなにす…シンア?」

「!近づくんじゃねぇ!!」





男が驚いた声を出して近づいてくるのを見て護身用の短剣を素早く抜いて奴に牽制する。







「…シンア?どうし_」

「…せ……だろ…が」






どうせ…







「え、ッ!」




ーガツッ





手加減なく斬りかかったが、男が昨日の薪の残りだろう木の棒でそれを防ぐ。



それでもお構いなしに、ググググッと剣に力をこめる。





「ッシンア、急にどうしたんだ!」








どうせッ!!!!!







ーギリッ




「__どうせてめぇも、アイツと同んなじなんだろぉが!!!!」


「!?」





ードゴッ!





「ック!」





一瞬男の気が緩んだのを見逃さず、腹に蹴りをいれると少しよろけた。






今だ…!





〔ッ陽の光よ…今我に仇なす敵を退け、我に道をしめせ!!〕


「っな!シン___」





_瞬間、体を黄色の膜に包まれて、俺様はその場を後にした。







男の姿を見たくなくて








アイツと同じとは、信じたくなくて___







ーシンアSIDEendー






[眠る?」[唄う?」

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あきゅろす。
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