夜月微笑み 桜は唄う
自己紹介は大切です
ー???SIDEー
ふと目を覚ますと、目の前にイケメンの顔。
その両頬を伝うものに、密かに溜め息をつく
…やっぱり泣いているじゃないか
それを裾で拭ってやると、起きないようにそっと離れ正面の木を見上げる。
ーザザァ…
「…"アース"いるんだろ」
《……あぁ、いるぜ?》
ーバサバサッ…
すっと木から飛んで来たのは鬼鷹_アースだった。
アースはクルッと周りを飛んでから、俺が伸ばした右腕に降り立つ。
「…数日前、リオンで起こった事と今の状況を教えてくれ」
《りょーかい…》
そう言って話し始めたアースに、俺は静かに耳を傾けた…
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「…てことは、今リオンは大変な事になってるな」
《大変なんてもんじゃないぜ?
税金は重くなるわ
他国と同盟切ったせいで国産物はし入れないわで、もうリオンだけじゃなく他の国のもんまで混乱状態だしな》
「…へぇ、つまり今の七王剣は、馬鹿な奴らばかりなのか」
《…これからどうするので?》
イライラしてそう吐き捨てると、今まで黙っていた紅が問いかけてきた。
どうする、か………
「さぁな…アースありがとう」
《いいえ、じゃあな》
ーバサバサッ…バサッ……
「…ん」
アースが飛び立って行くのを見てから、男の方を見ると寒いのか体を丸めていた。
…ははっ、寝るか
起こさないよう静かに笑ってから、男の隣に寝転び目を閉じる時
…あ
重大な事に気づく
ヤバイぞ紅
《どうしたので?》
俺…
「こいつの名前知らない」
《……ハアァ》
何故かデカイ溜め息をつかれた
…なんだ、重要なことだろ
《(…何故、この人は空気をおかしな方向に持っていくのかしら)》
ー???SIDEendー
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