テイルズシリーズ 君の幸せを願う(ルーク視点) 明日俺は消えるかもしれない・・・でも、君に、君が生きていれる世界になるなら、それで俺は構わない。 最後の我儘。聞いてくれてありがとう。抱いてほしいなんてきっとガイ困ったと思う。でも、ちゃんと抱いてくれて。傷付けないようにって気遣ってくれて。 隣で寝ているガイの額にそっと口付けをする。 「ありがとう、ガイ。幸せになってくれよ」 ベットから抜け出そうとしたとき、 「お前が居ない世界じゃ俺は幸せにはなれないよ」 ガイが俺の肩を掴んでそう言った。 ヤメテ・・・それ以上言わないで。決心が鈍ってしまうから。 「なぁ、ルーク一緒に逃げよう。陛下も逃げても良いって言ったんだから」 ダメダヨ・・・それじゃ君がシンデシマウカモシレナイ・・・ 頷いてしまいそうになる自分にいい聞かせる。 俺は震える声で 「・・・ありがとう、ガイ。でも・・・ごめんな。」 俺は肩を掴んでいたガイの手を外してベットから降りた。俺はガイを見れなかった。見れば逃げ出したいと言ってしまいそうで。 でもね、ガイ。俺は罪人だから、幸せになれないんだよ。だから、せめて君だけは幸せに・・・ |